大学中退者が語るリアルな【体験談】「施工管理はきつい」は本当?

目次

はじめに

「施工管理って、きつそうだな…」
「休みもなさそうだし、自分に務まるだろうか?」

もしあなたが今、そんな不安を抱えているなら、少しだけ僕の話に付き合ってください。

「施工管理はきつい」――。
インターネットで少し検索すれば、そんなネガティブな情報ばかりが目につき、挑戦する前から心が折れそうになりますよね。

一昔前の建設業界には、長時間労働や厳しい上下関係といった側面があったことは事実です。そのイメージが、今もなお根強く残っているのでしょう。

しかし、断言します。そのイメージはもはや「過去のもの」になりつつあります。
私は、建築学部を中退し、アパレル店長や営業といった10年以上の回り道キャリアを経て、未経験から施工管理の世界に飛び込みました。

この記事では、そんな私が実体験で感じた「施工管理がきついと言われる本当の理由」と、働き方改革やIT化によって変わりつつある「建設現場のリアル」、そしてその「きつさ」を「やりがい」に変えるための具体的な思考法とキャリア戦略のすべてをお伝えします。

この記事を最後まで読めば、あなたは「施工管理はきつい」という漠然とした不安から解放され、この仕事の本当の魅力と、未経験からでも成功するための具体的な道筋を明確に理解できるようになります。

ネットの古い情報に惑わされるのは、もう終わりにしましょう。現場の「本当の姿」を、確かめてみましょう。

この記事を読んだらわかること
  • 「施工管理はきつい」と言われる本当の理由と、変わりつつある建設業界の「今」
  • ネットでは語られない、施工管理の仕事の「リアルなやりがい」と「魅力」
  • 僕のアパレルや営業経験が、現場で「最強の武器」になった具体的な方法
  • 「きつい現場」を避け、「ホワイトな環境」で働くための会社選びのコツ
  • 未経験からでも「きつい」を乗り越え、キャリアアップするための思考法

第1章:「施工管理がきつい」と言われる本当の理由と、その変化

1-1. 一般的に言われる「きつい」ポイント

施工管理の仕事が「きつい」と言われる主な理由は以下の通りです。

・長時間労働・残業が多い
・休日が少ない
・体力的にきつい
・業務が多岐にわたり、責任が重い
・人間関係の難しさ(職人と発注者の板挟みなど)

これらの内容が、ネットやSNSにあふれているので「きつい仕事だ」と認識されてしまうのも無理はありません。
ですが、これについて僕は「全ては務める会社によって変わる」と確信しています。
僕はアパレル、営業と異業種転職を繰り返してきましたが一番残業が少ない仕事は現職の施工管理です。

人間関係の難しさがあるのは、全ての会社共通の課題だと思いますが、これはみなさんが今まで培ってきてコミュニケーション能力できっと解決出来ます。そのコツも紹介してきます。

1-2. 僕が経験した「きつかった」時期とその乗り越え方

未経験で施工管理の仕事に入った当初は、職人から次々と知らない専門用語を浴びせられ、何をしているのか全く理解できませんでした。こっちが全然理解しないので、職人も「こいつに行っても無駄だな」と担当の私を飛び越えて上長へ直接連絡されてしまうことも多かったです。

すぐに改善しないと「自分がいる意味がなくなる」と感じ、わからない言葉は全てその都度調べることで、少しずつ職人とスムーズに会話できるようになりました。それからは、職人と直接コミュニケーションが取れるようになり、業務効率は格段とあがっていきました。

また、発注者と職人の間で板挟みになることも多くありました。発注者は建築の専門知識がない人も多く、「これをやってくれ」と言う一方で、職人からは「それはできない」と返されることも。着地点を探すのに苦労しましたが、経験を積むうちに「できること」「できないこと」を自分で判断し、発注者に対しても明確に説明できるようになりました。

建設業界は特に言葉が特殊で、言われても「全く想像もつかない…」という言葉が多くあります。「長押(なげし)」「斫る(はつる)」「ふかす」「もむ」「框(かまち)」「根太(ねだ」「大引(おおびき)」など最初はなんのこと言ってるのかさっぱりです。

初めて聞いた言葉は全てその場で検索して調べてました。電話で話しているときは、調べながら電話を続けて職人に「こいつわかってないな」と思われないようにすることで信頼を勝ち取っていました

最初は心が折れそうになりましたが、大学中退という学歴コンプレックスが逆に「最強のメンタル」となり、諦めずに挑戦し続ける力を与えてくれました。

1-3. 働き方改革で建設現場はどう変わったか?

近年の働き方改革により、建設業界も大きく変わりつつあります。週休2日制の導入が進み、残業時間の規制も強化されています。

項目2023年までの状況2024年以降の規制内容
週休週1日~2日週2日以上の確保が義務化
残業時間月45時間超も多い月45時間を超える残業は原則禁止
年間休日100日前後120日以上が推奨される

これらの規制により、施工管理の仕事は「ブラック」と言われた時代から、徐々にホワイト化が進んでいます。もちろん現場や会社によって差はありますが、全体としては働きやすい環境への変化が見られます。

この章のポイント
  • 施工管理が「きつい」と言われる理由は多岐にわたるが、実際には改善の兆しもある。
  • 未経験の苦労はあるが、学びと経験で乗り越えられる。
  • 働き方改革により、週休2日制や残業規制が進んでいる。

第2章:意外と「きつくない」!施工管理の仕事で僕が感じたリアル

2-1. チームで協力し、困難を乗り越える面白さ

施工管理は、多くの職人や技術者と協力して進める仕事です。職人はプライドが高く、最初はコミュニケーションに苦労しましたが、コツを掴めばほとんどの職人は心を開いてくれます。

職人が最も嫌うのは「何もしないで指示だけする人」です。職人からは「監督さん」なんて呼ばれることも多く、元請けという立場もあり職人を雑に扱う施工管理がいます。そんなことをすれば職人からはすぐに嫌われ、まともに言う事を聞いてくれなくなります。

僕は自分でも手を動かし、職人に作業を教わったり、清掃や荷物の移動を積極的に行うことで、職人の信頼を得ました。すると、職人の見る目が一気に変わり、現場の雰囲気も良くなりました。

この経験は、高校時代のバスケ部で学んだ「チーム論」とも重なります。チーム全体のために自分ができることを考え、行動することが大切です。

また、問題が多く苦労した現場ほど、完工時に職人から「大変だったけどなんとか形になったね。ありがとう。」と感謝されることが多いです。怖いイメージの職人も、まっすぐ向き合えば味方になってくれます。

2-2. 業務効率化で「きつい」を軽減する方法

「施工管理はアナログで、根性論の世界だ」と思われがちですが、それは大きな間違いです。むしろ、ITを駆使した業務効率化が、現場の「きつさ」を劇的に改善する鍵になります。

僕が30歳の時、任された部署は利益が出ていないのに、残業時間は社内で一番多いという典型的な「きつい」現場でした。原因を探ると、多くの時間を紙の見積書作成や報告書といった、単純な事務作業に費やしていることが分かりました。

そこで僕は、独学でExcel VBA(マクロ)を学び、これらの定型業務を片っ端から自動化していきました。結果は劇的で、異動からわずか3ヶ月で部署の残業をゼロにすることに成功したのです。

「きつい」からと諦めるのではなく、「どうすれば楽になるか?」と考え、行動することで、労働環境は自分の手で変えられます。今は便利な現場管理アプリなども豊富にあり、情報共有や写真管理の負担は昔と比べて格段に軽くなっています。

2-3. コミュニケーション能力が最大の武器になる

職人はそれぞれ自分の意見を持っており、これはアパレル時代のスタッフが店長に言いにくいことがある状況と似ています。職人たちは黙々と仕事をしますが、こちらから積極的にコミュニケーションを取ることで「この人には本心で話して大丈夫だ」と思ってもらえます。

逆に、コミュニケーションを怠り雑に扱うと、職人は心の中で反抗し、工事のクオリティが下がります。結果、職人も監督も発注者も満足できない工事になってしまいます。

僕のアパレル店長や営業で培ったコミュニケーション能力は、施工管理の現場で非常に役立っています。

2-4. 会社選びで「きつい」を回避するポイント

施工管理職でもホワイト企業は増えています。僕は2社の施工管理を経験しましたが、アパレルや営業時代よりも残業は少なかったです。

会社選びにはコツがあります。避けたほうが良い施工管理職の形態は以下の通りです。

会社形態デメリットメリット
派遣型・現場が変わるたびに職人との関係がリセットされる
・業務内容が異なり、毎回仕事を覚える必要がある
・派遣先の会社から引き抜かれる可能性がある
大手ゼネコン・大規模で複雑な現場が多く、責任が重い
・社内のルールや手続きが多い
・安定した給与と福利厚生
・キャリアアップの道が明確
1次請け
2次受け会社
・元請けからの圧力が強い
・資金繰りが厳しい場合がある
・現場の裁量が比較的あり、柔軟な対応が可能

ホワイト企業の見分け方としては、資格取得支援制度の有無、労働時間の管理体制、社員の定着率などをチェックしましょう。

この章のポイント
  • 職人との信頼関係構築が仕事の質を大きく左右する。
  • 業務効率化やITツールの活用で負担を軽減できる。
  • 会社選びが「きつさ」を大きく左右するため、慎重に選ぶことが重要。

第3章:「きつい」を「やりがい」に変える思考法とキャリア戦略

3-1. 責任の重さが「成長」につながる

工管理の仕事は、数千万円、時には億を超えるプロジェクトの全責任を負う、非常にプレッシャーのかかる仕事です。僕も、発注者の要望と、現場の職人からの「そんなのできない」という声との板挟みになり、何度も頭を抱えました。

しかし、この責任の重さこそが、人を最も成長させるのだと断言できます。

どうすれば予算内で、かつ安全に、お客様の要望を実現できるか。職人さんたちが気持ちよく働ける環境をどう作るか。毎日が課題解決の連続です。その一つひとつを乗り越えるたびに、自分の判断力や交渉力、そして人間力が磨かれていくのを実感しました。

多くの困難を乗り越え、自分が関わった建物が完成し、地図に残った時の達成感。多くの人々の生活を支えるインフラを自分の手で作り上げたという実感は、他のどんな仕事でも味わえない、施工管理ならではの最高の「やりがい」です。

3-2. スキルアップと年収アップの現実

異業種から転職した僕にとって、資格取得は「大卒」という学歴に対抗するための唯一の武器でした。そして、その武器は目に見える形でキャリアと年収に直結します。

僕自身、働きながら2級建築施工管理技士や第二種電気工事士などの資格を取得しました。資格を取ることで任される仕事の幅が広がり、会社からの評価も格段に上がりました。
その結果、アパレル時代の店長・エリアマネージャーの頃と比べて、年収は約2倍の700万円にまで達しました。

もちろん、日々の業務後に勉強時間を確保するのは簡単ではありません。しかし、僕が実践したように「移動中は耳から学習する」「朝早く起きて1時間だけ集中する」など、工夫次第で時間は作れます。その努力が、数年後のあなたの市場価値と収入を大きく引き上げてくれるのです。

3-3. 【データで見る】「手に職」の価値。建設業界の安定性と将来性

「手に職をつけたい」と考えたとき、その業界の将来性は非常に重要です。ここでは公的なデータを基に、建設業界と施工管理技士のリアルな市場価値を見ていきましょう。

建設業界の人手不足が、あなたの「追い風」になる

結論から言うと、建設業界は深刻な人手不足に直面しており、未経験から挑戦するあなたにとって、これは大きなチャンスとなります。

就業者数の減少: 国土交通省のデータでは建設業の就業者数は1997年(平成9年)のピーク時685万人から減少傾向にあり、2022年(令和4年)には479万人にまで落ち込んでいます。一方で、建設投資額は2010年を底に再び増加傾向に転じており、需要と供給のミスマッチが起きています
深刻な高齢化: 就業者の年齢構成を見ると、55歳以上が全体の約35.9%を占める一方、29歳以下の若年層は約11.7%に留まっており、業界全体の高齢化が著しく進行しています。特に、団塊の世代が75歳以上となる2025年以降、大量退職が予測されています
人手不足による倒産の増加: 帝国データバンクの調査によると、2023年の建設業界における人手不足を原因とする倒産は91件にのぼり、前年比で約2.7倍に増加しました。2024年もこの傾向は続いており、人手不足倒産の最多を占める業種は建設業です

国土交通省の「建設労働需給調査」では、建設技能労働者の過不足率が2011年以降、一貫して「不足」の状態で推移していますこのまま対策が進まなければ2025年には建設業界で約90万人の労働者が不足すると予測されています

特に「施工管理技士」の需要は高まり続けている

人手不足の中でも、現場の品質や安全、工程、コストを管理する施工管理技士の需要は特に高まっています。

驚異的な求人倍率: 厚生労働省の調査では令和5年における施工管理技士の有効求人倍率は9.09倍に達しています。これは求職者1人に対して9件以上の求人がある「売り手市場」であることを示しており、全国平均の1.2倍と比較してもその需要の高さが際立っています
安定した建設投資: 国土交通省の調査では2024年度の建設投資額は73兆200億円(前年度比2.7%増)と見込まれており、住宅の新築だけでなく、インフラの維持・修繕工事など、工事が多様化する中で、幅広い分野で即戦力となる施工管理技士が求められています
若手技術者の減少: 施工管理技士の中でも、特に若手の減少が深刻です。例えば、60歳未満の1級施工管理技士のうち、40歳未満の資格保有者は平成17年度をピークに56%も減少しており、次世代の担い手不足が課題となっています

このように、公的なデータからも、専門的な知識と資格を持つ施工管理技士の重要性は今後も高まっていくことがわかります。

3-4. 「きつい」時期を乗り越えるメンタル術

僕のキャリアは、大学中退、営業での挫折など、決して順風満帆ではありませんでした。この「回り道」と「学歴コンプレックス」こそが、僕の最強のメンタル術になっています。

現場で困難に直面した時、僕の心の中にはいつも二人の自分がいました。

一人は「大学を中退した自分」です。「ここで諦めたら、やっぱり中退者は根性がないと思われる。大卒の奴らには絶対に負けられない」という強烈な反骨心が、僕を何度も奮い立たせてくれました。

もう一人は「営業で心が折れた自分」です。あの時の無力感に比べれば、現場のトラブルなんて大したことはない。そう思うことで、どんな困難も「乗り越えられる試練」だと捉えることができました。

コンプレックスや過去の失敗は、目を背ければただの弱みですが、向き合えば、あなたを誰よりも強くする「バネ」になります。あなたの「きつかった経験」こそが、未来のあなたを支える最大の武器になるのです。

この章のポイント

まとめ

「施工管理がきつい」というのは一面的な情報です。実際には、働き方や会社の選び方、個人の捉え方で大きく変わります。

僕の回り道キャリアが「武器」になったように、あなたの持つ経験も必ず活かせます。
「きつい」というイメージだけで諦めず、ぜひ挑戦してみてください。
あなたの挑戦を心から応援しています。

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